今日は先日紹介したテナーサックス奏者スタン・ゲッツと、チャーリー・バードとの共演アルバム『ジャズサンバ』です。ブラジル音楽であるボサノヴァを採り入れ、アメリカにボサノヴァブームを巻き起こすきっかけにもなった大ヒットアルバムです。
『ゲッツ/ジルベルト』を聴いた時も感じましたが、どちらかと言うとジャズ寄りの要素が強いと思います。 このアルバムでゲッツと共演してるチャーリー・バードは、ガットギターでジャズをプレイした異色の才人で、ゲッツにボサノヴァを紹介した張本人でもあります。アメリカでボサノヴァの紹介に努め、一躍スターダムにのし上がったギタリストですが、やはりジャズギタリストですから、ボサノヴァをプレイしてもジャズの匂いがプンプンします。 でもそういうジャンルの壁を越えてプレイしたり、自分の枠からはみ出してプレイすることは勇気がいることやし、ミュージシャンとして重要なことやと俺は思うし、彼のギターを聴けばわかりますが、確かにジャジーではあるけど、ボサノヴァに対する愛情を感じ取ることが出来ると思います。 ゲッツがジョアン・ジルベルトとのレコーディングに臨んだ時、ジルベルトに馬鹿呼ばわりされたのは有名な話です。ライナーノーツに『小さな子供に投げたボールを棒っ切れで打ち返すことを教えると、喜んで飽きずに続けるが、3回空振りしたらおしまいとか、打ったら走らなあかんとかルールを持ち出すと、アッと言う間に興味を失ってしまう。ゲッツはそんな子供と同じ心境だったのではないか』と書かれてました。 まさにチャーリー・バードから「ボサノヴァ」というオモチャを与えられたゲッツは、「本来ボサノヴァは…」なんていうルールはどうでもよく、本場の人に馬鹿扱いされようが、ボサノヴァのリズムに乗せて、美しい旋律を奏でることで、この分野では異例の大ヒットを記録する作品を残せたんやと思う。 俺も自称“なんちゃってギタリスト”やから、ルールなんてどうでもええし、ボサノヴァチックでええんちゃうの~?「俺はボサノヴァギタリストです」とか、「ボサノヴァ弾かしたら俺に敵う奴はおれへんでぇ~」とか絶対言わへんし(笑)でも“なんちゃってギタリスト”を馬鹿にすると、そこそこ弾きよるから痛い目に遭うよぉ~!
by ROCKY-sama
| 2007-01-20 02:19
| Music(20)
|
カレンダー
カテゴリ
Live Schedule(19) Diary(33) Music(20) Band(75) Foods(27) Equipments(43) Sports(4) Movies(2) Profile(2) Discography(1) ライヴ スケジュール
以前の記事
2008年 10月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||